押し目買いとは?
押し目買いとは、上昇トレンドの途中で一時的に下落(押し目)したタイミングで買いを入れる手法です。安いところで買って高いところで売る、投資の基本を実現する王道の戦略です。
上昇トレンド中の株価は、上がり続けるわけではありません。途中で何度も「一時的な下落」を挟みます。この下落を利用して、次の上昇の波に乗るのが押し目買いの考え方です。
押し目買いのポイントを図解
実際のチャートで、どこが押し目買いのチャンスなのかを見てみましょう。
なぜ押し目買いが有効なのか
押し目買いが有効な理由は明確です。上昇トレンドが続いている限り、一時的な下落の後には再び上昇する可能性が高いからです。安く買えるうえにリスクも限定しやすい、理にかなった手法です。
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 有利な価格で買える | 高値追いより安い価格で仕込める |
| 損切りラインが明確 | 直前の安値を割ったら即撤退 |
| リスクリワード比が良い | 損失を小さく、利益を大きくできる |
| トレンドに乗れる | 大きな流れの味方を得られる |
エントリータイミングの見極め方
押し目買いで最も難しいのは「いつ買うか」です。以下の3つの判断基準を覚えておきましょう。
基準1: 前回安値を割っていないことを確認
まず大前提として、上昇トレンドが崩れていないことを確認します。直近の安値(押し安値)が前回安値より高い位置にある限り、上昇トレンドは継続中です。
基準2: サポートライン付近での反発
過去の安値を結んだサポートライン(トレンドライン)に価格が近づいたら注目。このライン付近で反発の兆しが見えたらエントリーのチャンスです。
基準3: フィボナッチ水準との一致
次のレッスンで詳しく学びますが、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%や50%の水準と押し目が重なるポイントは、特に信頼性の高いエントリーポイントになります。
押し目買いの失敗パターン
押し目買いが失敗するのは、主に次の3つのケースです。
1. トレンドがすでに転換していた ─ 押し目ではなく、本格的な下落の始まりだった
2. 押しが深すぎた ─ 前回安値を割り込んでしまい、損切りに
3. 出来高が伴わない上昇後の押し ─ トレンドの勢いが弱まっているサイン
まとめ
・押し目買いは上昇トレンド中の一時下落で買う手法
・前回安値を割っていないことが大前提
・サポートライン+フィボナッチ水準の重なりが最強のエントリー
・次のレッスンでは、フィボナッチ・リトレースメントを詳しく学びます
理解度チェック
Q1. 押し目買いはどんなトレンドのときに使う手法?
Q2. 押し目買いの損切りはどこに置く?
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参照文献・データソース
データソース
- 株価データ: J-Quants API(JPX総研・東京証券取引所公式)
- 銘柄情報: 東京証券取引所 上場銘柄一覧(プライム・スタンダード・グロース市場)
参考文献
- Charles H. Dow, "Wall Street Journal" 社説群(1900-1902年)— ダウ理論の原典
- William P. Hamilton, "The Stock Market Barometer"(1922年)— ダウ理論の体系化
- Robert Rhea, "The Dow Theory"(1932年)— ダウ理論6つの法則の定式化
- Leonardo Fibonacci, "Liber Abaci"(1202年)— フィボナッチ数列の原典
- Robert Fischer, "Fibonacci Applications and Strategies for Traders"(1993年)— フィボナッチのトレード応用