LESSON 04

フィボナッチ・リトレースメントとは?使い方を図解で解説

約9分で読めます ダウ理論ナビ編集部

フィボナッチ・リトレースメントとは?

フィボナッチ・リトレースメントとは、株価がどこまで押し(戻し)するかを予測するためのテクニカル分析ツールです。数学者レオナルド・フィボナッチが発見した「フィボナッチ数列」から導かれる比率を使います。

自然界にも現れるフィボナッチ比率(黄金比)は、不思議なことに金融市場でも強く機能します。世界中のトレーダーが注目する水準であるため、「みんなが意識するから機能する」という側面もあります。

フィボナッチ・リトレースメントは、Lesson 03で学んだ「押し目買い」のエントリーポイントを具体的な数値で特定するためのツールです。組み合わせて使うと威力を発揮します。

主要な水準と意味

フィボナッチ・リトレースメントで特に重要な水準は以下の3つです。

水準意味特徴
38.2%浅い押し強い上昇トレンド時に多い。トレンドの勢いが強い証拠
50.0%中程度の押し最もよく見られるリトレースメント水準
61.8%深い押し黄金比。ここを割ると押し目ではなくトレンド転換の可能性
フィボナッチ・リトレースメント水準 高値 安値 0%(高値) 38.2% 50% 61.8% 100%(安値) 買いゾーン 反発!

使い方のステップ

1. 直近の安値(起点)と直近の高値(終点)を特定
2. その値幅にフィボナッチ比率を適用して各水準を計算
3. 押し目が38.2%〜61.8%の範囲で止まるかを監視
4. 反発の兆候が見えたらエントリーを検討

例えば、安値1,000円→高値1,500円の場合、38.2%水準は1,309円、50%水準は1,250円、61.8%水準は1,191円になります。この1,191円〜1,309円あたりが押し目買いの候補ゾーンです。

フィボナッチが機能する理由

フィボナッチ水準が機能する理由は2つあります。

理由1: 自己実現的予言

世界中の多くのトレーダーがフィボナッチ水準を意識して売買しています。「多くの人が同じ水準で買いを入れる」ため、実際にその水準で反発しやすくなります。

理由2: 人間の心理的な区切り

38.2%や50%、61.8%は「押しの深さ」として心理的に区切りの良い水準です。「半値押し」(50%)は昔から相場の格言として知られています。

フィボナッチは万能ではありません。61.8%を明確に割り込むと、トレンド自体が転換する可能性があります。損切りラインは必ず設定しましょう。

他の手法との組み合わせ

フィボナッチ単体でも有用ですが、他の手法と組み合わせると精度が格段に上がります。

移動平均線との組み合わせ: フィボナッチ水準と移動平均線が重なるポイントは、特に強力なサポートになります。

ダウ理論との組み合わせ: 上昇トレンド確認済み+フィボナッチ水準での反発は、信頼度の高い押し目買いシグナルです。

エリオット波動との組み合わせ: 次のレッスンで学ぶエリオット波動の第2波・第4波の押し目標をフィボナッチで特定できます。

まとめ

Lesson 04 のポイント
・フィボナッチ・リトレースメントは押し目の深さを予測するツール
・38.2%、50%、61.8%が主要な水準
・61.8%を割ったらトレンド転換を警戒
・他の手法と組み合わせて使うと精度アップ
・次のレッスンでは、エリオット波動理論を学びます
もっと詳しく: フィボナッチの完全解説記事を読む →

理解度チェック

Q1. フィボナッチ・リトレースメントで最も意識される3つの水準は?

38.2%、50%、61.8% ─ この3つの水準は押し目買いのエントリーポイント候補として世界中のトレーダーが注目しています。

Q2. 安値800円→高値1,200円の場合、50%リトレースメントは何円?

1,000円 ─ 値幅400円の50%=200円。高値1,200円-200円=1,000円です。

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目次

フィボナッチ・リトレースメントとは? 主要な水準と意味 フィボナッチが機能する理由 他の手法との組み合わせ まとめ