リスクリワード比(RR比)とは
リスクリワード比とは、1回のトレードにおけるリスク(損切り幅)とリワード(利益幅)の比率を表す指標です。英語では "Risk-Reward Ratio" と呼ばれ、プロトレーダーが最も重視する数値のひとつです。
計算式
RR比 = 利益幅 ÷ 損失幅
例: 利確+10% / 損切り-5% = RR比 2.0(= 1:2)
なぜRR比が重要? 勝率が低くても、RR比が高ければトータルで利益が出ます。逆に勝率80%でもRR比が悪ければ資金は減ります。トレードの「設計図」がRR比です。
RR比の視覚的な比較
損益分岐勝率テーブル
RR比が高いほど、必要な勝率は低くなります。以下の表で「このRR比なら何%勝てばトントンか」を確認しましょう。
| RR比 | 損益分岐勝率 | 10回中の必要勝数 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 1:0.5 | 66.7% | 7回 | 非常に厳しい |
| 1:1 | 50.0% | 5回 | ギリギリ |
| 1:1.5 | 40.0% | 4回 | まずまず |
| 1:2 | 33.3% | 4回 | おすすめ |
| 1:3 | 25.0% | 3回 | 理想的 |
重要: RR比1:2なら、10回中3〜4回勝つだけで利益が出ます。「勝率より質(RR比)が大事」というのはこういうことです。
N計算法でリワードを見積もる
N計算法とは、直前の上昇幅(N)と同じ幅だけ次の上昇が見込めるという考え方です。ダウ理論の「トレンドは3段階」とも整合します。
N計算の手順
ステップ1: 直前の上昇幅(安値A→高値B)を測定
例: A=1,000円 → B=1,200円 → N=200円
ステップ2: 押し目の安値Cを確認
例: C=1,100円(フィボナッチ50%押し)
ステップ3: 目標価格 = C + N
例: 1,100 + 200 = 1,300円
実践のコツ: N計算はあくまで目安です。目標価格の手前に抵抗線(過去の高値など)がある場合は、そちらを利確ポイントに設定するのが安全です。
RR比を使ったトレード設計の実例
具体的な数字で見てみましょう。資金100万円、リスク許容2%(=2万円)の場合:
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| エントリー価格 | 1,000円 |
| 損切りライン | 950円(-5%) |
| リスク額/株 | 50円 |
| 購入株数 | 2万円 ÷ 50円 = 400株 |
| 利確ライン(RR1:2) | 1,100円(+10%) |
| 期待利益 | 400株 × 100円 = 4万円 |
注意: RR比だけを追い求めて非現実的な利確目標を設定しないこと。チャート上に根拠のある目標価格を設定し、その結果としてRR比を計算する、という順番が正しいです。
理解度チェック
RR比1:2のトレードで損益分岐となる勝率は約何%ですか?
A. 約33.3%
RR比1:2の場合、損益分岐勝率は 1÷(1+2) = 33.3% です。つまり10回中3〜4回勝てば利益が残ります。
RR比1:2の場合、損益分岐勝率は 1÷(1+2) = 33.3% です。つまり10回中3〜4回勝てば利益が残ります。
N計算法で、上昇幅300円・押し目安値が1,500円のとき、目標価格はいくらですか?
A. 1,800円
N計算法の目標価格 = 押し目安値 + 直前の上昇幅 = 1,500 + 300 = 1,800円です。
N計算法の目標価格 = 押し目安値 + 直前の上昇幅 = 1,500 + 300 = 1,800円です。