LESSON 09

リスクリワード比とは?勝てるトレードの設計方法

📖 約8分で読了 ✍️ ダウ理論ナビ編集部

リスクリワード比(RR比)とは

リスクリワード比とは、1回のトレードにおけるリスク(損切り幅)とリワード(利益幅)の比率を表す指標です。英語では "Risk-Reward Ratio" と呼ばれ、プロトレーダーが最も重視する数値のひとつです。

計算式
RR比 = 利益幅 ÷ 損失幅
例: 利確+10% / 損切り-5% = RR比 2.0(= 1:2)
なぜRR比が重要? 勝率が低くても、RR比が高ければトータルで利益が出ます。逆に勝率80%でもRR比が悪ければ資金は減ります。トレードの「設計図」がRR比です。

RR比の視覚的な比較

RR比の比較 1:1 Risk -5% Reward +5% → 勝率50%で損益分岐 1:2 Risk -5% Reward +10% → 勝率34%でOK! 1:3 Risk -5% Reward +15% おすすめ: RR比 1:2 以上を狙おう

損益分岐勝率テーブル

RR比が高いほど、必要な勝率は低くなります。以下の表で「このRR比なら何%勝てばトントンか」を確認しましょう。

RR比 損益分岐勝率 10回中の必要勝数 難易度
1:0.5 66.7% 7回 非常に厳しい
1:1 50.0% 5回 ギリギリ
1:1.5 40.0% 4回 まずまず
1:2 33.3% 4回 おすすめ
1:3 25.0% 3回 理想的
重要: RR比1:2なら、10回中3〜4回勝つだけで利益が出ます。「勝率より質(RR比)が大事」というのはこういうことです。

N計算法でリワードを見積もる

N計算法とは、直前の上昇幅(N)と同じ幅だけ次の上昇が見込めるという考え方です。ダウ理論の「トレンドは3段階」とも整合します。

N計算の手順

ステップ1: 直前の上昇幅(安値A→高値B)を測定
例: A=1,000円 → B=1,200円 → N=200円

ステップ2: 押し目の安値Cを確認
例: C=1,100円(フィボナッチ50%押し)

ステップ3: 目標価格 = C + N
例: 1,100 + 200 = 1,300円

実践のコツ: N計算はあくまで目安です。目標価格の手前に抵抗線(過去の高値など)がある場合は、そちらを利確ポイントに設定するのが安全です。

RR比を使ったトレード設計の実例

具体的な数字で見てみましょう。資金100万円、リスク許容2%(=2万円)の場合:

項目 数値
エントリー価格1,000円
損切りライン950円(-5%)
リスク額/株50円
購入株数2万円 ÷ 50円 = 400株
利確ライン(RR1:2)1,100円(+10%)
期待利益400株 × 100円 = 4万円
注意: RR比だけを追い求めて非現実的な利確目標を設定しないこと。チャート上に根拠のある目標価格を設定し、その結果としてRR比を計算する、という順番が正しいです。

理解度チェック

RR比1:2のトレードで損益分岐となる勝率は約何%ですか?
A. 約33.3%
RR比1:2の場合、損益分岐勝率は 1÷(1+2) = 33.3% です。つまり10回中3〜4回勝てば利益が残ります。
N計算法で、上昇幅300円・押し目安値が1,500円のとき、目標価格はいくらですか?
A. 1,800円
N計算法の目標価格 = 押し目安値 + 直前の上昇幅 = 1,500 + 300 = 1,800円です。
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