トレンドとは何か?
トレンドとは、株価が一定の方向に動き続ける状態のことです。上に動き続ければ「上昇トレンド」、下に動き続ければ「下降トレンド」と呼びます。
株価は一直線には動きません。上がったり下がったりを繰り返しながら、全体として一方向に進んでいきます。このジグザグの動きのなかに規則性を見つけるのがトレンド分析の核心です。
上昇トレンドの定義
ダウ理論における上昇トレンドの定義は明確です。「高値が切り上がり、安値も切り上がっている状態」です。つまり、押し目(一時的な下落)のたびに前回より高い位置で反発し、その後さらに高い高値を更新していく動きです。
押し安値(おしやすね)とは
上昇トレンドの途中で一時的に価格が下がったときの安値を「押し安値」と呼びます。この押し安値は非常に重要で、ここが前回安値を下回らないことが上昇トレンド継続の条件です。
下降トレンドの定義
下降トレンドは上昇トレンドの逆です。「高値が切り下がり、安値も切り下がっている状態」です。反発(一時的な上昇)のたびに前回より低い位置で折り返し、さらに深く下落していきます。
戻り高値(もどりたかね)とは
下降トレンドの途中で一時的に価格が上がったときの高値を「戻り高値」と呼びます。この戻り高値が前回高値を超えないことが下降トレンド継続の条件です。
| トレンドの種類 | 高値の動き | 安値の動き | 基本戦略 |
|---|---|---|---|
| 上昇トレンド | 切り上がり | 切り上がり | 押し目買い |
| 下降トレンド | 切り下がり | 切り下がり | 戻り売り / 様子見 |
| レンジ(横ばい) | ほぼ水平 | ほぼ水平 | 様子見 |
トレンド転換のサインを見逃すな
トレンドは永遠に続くわけではありません。上昇トレンドが終わるサインは「安値が前回安値を下回ること」です。特に、最後の押し安値(=直近の最高値を作った起点の安値)を割り込むと、トレンド転換の可能性が高まります。
実践での確認ポイント
日々のチャートで以下を確認する習慣をつけましょう。
1. 直近の高値と安値をマークする
2. 高値・安値が切り上がっているか(上昇)、切り下がっているか(下降)を判断
3. 押し安値・戻り高値のラインを引き、そこを割り込んでいないかチェック
まとめ
・上昇トレンド=高値・安値が切り上がる状態
・下降トレンド=高値・安値が切り下がる状態
・押し安値と戻り高値がトレンド判断のカギ
・次のレッスンでは、押し目買いの具体的な手法を学びます
理解度チェック
Q1. 上昇トレンドの定義は?
Q2. 上昇トレンドが終わるサインは何?
検証ノート — 開発者による実績開示
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参照文献・データソース
データソース
- 株価データ: J-Quants API(JPX総研・東京証券取引所公式)
- 銘柄情報: 東京証券取引所 上場銘柄一覧(プライム・スタンダード・グロース市場)
参考文献
- Charles H. Dow, "Wall Street Journal" 社説群(1900-1902年)— ダウ理論の原典
- William P. Hamilton, "The Stock Market Barometer"(1922年)— ダウ理論の体系化
- Robert Rhea, "The Dow Theory"(1932年)— ダウ理論6つの法則の定式化
- John J. Murphy, "Technical Analysis of the Financial Markets"(1999年)— テクニカル分析の標準的教科書