ダウ理論でトレンドを見極める方法 — 押し目・戻りの判断基準【図解】
更新日:2026年3月23日 | ダウ理論ナビ編集部
この記事でわかること
- スイングハイ・スイングローの見つけ方
- 押し安値・戻り高値の正しい定義
- トレンド継続と転換を見分ける具体的な判断基準
- 実践で使える「エントリー3条件」
- よくある間違いと注意点
トレンド判定の前に:スイングハイ・スイングローとは
ダウ理論でトレンドを判定するには、まずチャート上の「高値」と「安値」を正確に特定する必要があります。これをスイングハイ(Swing High)とスイングロー(Swing Low)と呼びます。
スイングハイの定義
前後のローソク足と比較して、最も高い高値をつけたポイント。当サイトでは前後5本のローソク足と比較して判定しています。
スイングローの定義
前後のローソク足と比較して、最も低い安値をつけたポイント。こちらも前後5本で判定します。
図1:スイングハイ(SH)とスイングロー(SL)の見つけ方
押し安値と戻り高値の正しい定義
ダウ理論で最も重要な概念が押し安値と戻り高値です。多くの初心者が間違えやすいポイントなので、正確に理解しましょう。
押し安値とは
上昇トレンド中に直近の高値を更新する起点となった安値のことです。つまり「この安値があったから次の高値更新が起きた」というポイントです。高値が更新されるたびに、押し安値も移動します。
戻り高値とは
下降トレンド中に直近の安値を更新する起点となった高値のことです。安値が更新されるたびに、戻り高値も移動します。
図2:高値が更新されるたびに押し安値が移動する仕組み
トレンド継続の判断基準
ダウ理論では、以下の条件が満たされている間はトレンドが継続していると判断します。
上昇トレンドの継続条件
① スイングハイ(高値)が前回より高い → 高値の切り上げ
② スイングロー(安値)が前回より高い → 安値の切り上げ
③ 直近の押し安値を割り込んでいない
重要:①と②の両方が同時に成立していることが条件です。高値だけ切り上がっても、安値が切り下がっていれば、トレンドの信頼性は低下します。
下降トレンドの継続条件
① スイングハイ(高値)が前回より低い → 高値の切り下げ
② スイングロー(安値)が前回より低い → 安値の切り下げ
③ 直近の戻り高値を超えていない
トレンド転換の4パターン
トレンドが終了し、逆方向のトレンドが始まる「転換シグナル」には、明確なパターンがあります。
図3:トレンド転換の4パターン
実践で使える「エントリー3条件」
ダウ理論でトレンドを確認した上で、実際にエントリー(買い)するための3つの条件をまとめます。
条件① 上昇トレンドが確認されていること
スイングハイとスイングローが両方とも切り上がっていること。1回だけでなく、2回以上の切り上げが望ましい。
条件② 一時的な価格の下落(押し目)が発生していること
上昇トレンド中に価格が下がっている局面。フィボナッチ38.2%〜61.8%の範囲が目安。
条件③ 押し安値を割り込んでいないこと
押し目で下がっていても、直近の押し安値を下回っていなければ、トレンドは継続中。ここがエントリーポイント。
よくある間違い:押し安値を割っているのに「まだ上昇トレンドだ」と思い込んでエントリーすること。ダウ理論のルールに忠実に従い、押し安値を割ったら撤退(損切り)するのが鉄則です。
注意点:レンジ相場の罠
高値も安値も明確に切り上がらず、切り下がらない状態がレンジ(持ち合い)相場です。ダウ理論ではトレンドが発生していない状態であり、エントリーには適しません。
レンジ相場で無理にトレンドを見つけようとすると、ダマシに遭いやすくなります。「わからないときはエントリーしない」という判断も、ダウ理論に基づく立派な戦略です。
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※当記事はダウ理論に基づく一般的なテクニカル分析の解説です。特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。