そのチャート、本当に上昇トレンド?|7 段階で見抜くトレンドの正しい判定方法

KEY DECISION
📊

「上がってる」 と「上昇トレンド」 は 別物 です。

ダウ理論で言うトレンドは 高値と安値がともに切り上がる 状態。本記事では、東証全銘柄を 7 段階で自動判定する仕組みと、それを自分のチャート判定にも応用する具体的な手順を、図解とともに解説します。

判定ステータス
7
細分化された 7 段階
レンジ比率
~50%
トレンドが出るのは半分
スイング判定
5本
前後 5 本ローソクで判定
対象銘柄
3,693
毎営業日 16 時自動更新
7 段階ステータスの相関図 ─ トレンドの全状態
上昇中 高値・安値とも切り上がり サポート接近 押し安値割れの危険水域 トレンド転換 押し安値を割った直後 下降中 高値・安値とも切り下がり 持ち合い 小幅レンジ・出方待ち 新トレンド候補 下降から戻り高値を抜けた瞬間 様子見 判断材料なし・触らない
🎯
7 段階の中で最も「迷う」 のは『サポート接近⚠』 と『新トレンド候補↑』

サポート接近は 「まだ持つか撤退か」、新トレンド候補は 「まだ買うか待つか」 ─ どちらもエントリー判断の境界線。本記事ではこの 2 状態の見極め方を実例で解説します。

この記事でわかること

株のトレンドとは、株価が一定方向に継続的に動く傾向のことである。ダウ理論では「高値と安値がともに切り上がれば上昇トレンド、切り下がれば下降トレンド」と定義する。ダウ理論ナビでは全銘柄のトレンドを毎日自動判定し、7段階のステータスで表示している。

トレンド判定の前に:スイングハイ・スイングローとは

ダウ理論でトレンドを判定するには、まずチャート上の「高値」と「安値」を正確に特定する必要があります。これをスイングハイ(Swing High)スイングロー(Swing Low)と呼びます。

ダウ理論では、トレンドを期間で3つに分類します。長期トレンド(6ヶ月〜数年)、中期トレンド(3週間〜3ヶ月)、短期トレンド(3週間未満)です。東証全銘柄の分析では、日足ベースで上昇トレンドと判定される銘柄は通常10〜20%、下降トレンドは25〜40%、残りはレンジ(持ち合い)です。

スイングハイの定義

前後のローソク足と比較して、最も高い高値をつけたポイント。当サイトでは前後5本のローソク足と比較して判定しています。

スイングローの定義

前後のローソク足と比較して、最も低い安値をつけたポイント。こちらも前後5本で判定します。

スイングハイとスイングロー SH SH SH SH SL SL SL SH = スイングハイ(高値) SL = スイングロー(安値) SHが切り上がり + SLが切り上がり → 上昇トレンド確定

図1:スイングハイ(SH)とスイングロー(SL)の見つけ方

上昇トレンドの平均持続期間は日足ベースで約2〜4ヶ月、下降トレンドは約1〜3ヶ月です(下落のほうが速い傾向)。レンジ相場の期間は平均1〜2ヶ月です。東証全銘柄では、1日あたり約50〜100銘柄のステータスが変化しており、特に決算発表シーズン(1月・4月・7月・10月)はトレンド転換が集中します。

押し安値と戻り高値の正しい定義

ダウ理論で最も重要な概念が押し安値戻り高値です。多くの初心者が間違えやすいポイントなので、正確に理解しましょう。

押し安値とは

上昇トレンド中に直近の高値を更新する起点となった安値のことです。つまり「この安値があったから次の高値更新が起きた」というポイントです。高値が更新されるたびに、押し安値も移動します。

戻り高値とは

下降トレンド中に直近の安値を更新する起点となった高値のことです。安値が更新されるたびに、戻り高値も移動します。

押し安値は高値更新のたびに移動する 高値① 高値② 高値③ 押し安値① 押し安値②(現在) 押し安値の移動ルール ① 高値①を超える高値②が出現 → 安値①が押し安値になる ② 高値②を超える高値③が出現 → 押し安値が安値②に移動 この押し安値②を割ったら → 上昇トレンド終了のシグナル

図2:高値が更新されるたびに押し安値が移動する仕組み

トレンド継続の判断基準

ダウ理論では、以下の条件が満たされている間はトレンドが継続していると判断します。

上昇トレンドの継続条件

① スイングハイ(高値)が前回より高い → 高値の切り上げ

② スイングロー(安値)が前回より高い → 安値の切り上げ

③ 直近の押し安値を割り込んでいない

重要:①と②の両方が同時に成立していることが条件です。高値だけ切り上がっても、安値が切り下がっていれば、トレンドの信頼性は低下します。

下降トレンドの継続条件

① スイングハイ(高値)が前回より低い → 高値の切り下げ

② スイングロー(安値)が前回より低い → 安値の切り下げ

③ 直近の戻り高値を超えていない

トレンド転換の4パターン

トレンドが終了し、逆方向のトレンドが始まる「転換シグナル」には、明確なパターンがあります。

トレンド転換の4パターン パターン1:押し安値を割る 押し安値 割った! パターン2:高値安値の切り下げ 低い高値 低い安値 パターン3:戻り高値を超える 戻り高値 超えた! パターン4:高値安値の切り上げ 高い高値 高い安値 ダウ理論ナビでは4パターンすべてを毎日自動検出しています

図3:トレンド転換の4パターン

実践で使える「エントリー3条件」

ダウ理論でトレンドを確認した上で、実際にエントリー(買い)するための3つの条件をまとめます。

条件① 上昇トレンドが確認されていること

スイングハイとスイングローが両方とも切り上がっていること。1回だけでなく、2回以上の切り上げが望ましい。

条件② 一時的な価格の下落(押し目)が発生していること

上昇トレンド中に価格が下がっている局面。フィボナッチ38.2%〜61.8%の範囲が目安。

条件③ 押し安値を割り込んでいないこと

押し目で下がっていても、直近の押し安値を下回っていなければ、トレンドは継続中。ここがエントリーポイント。

よくある間違い:押し安値を割っているのに「まだ上昇トレンドだ」と思い込んでエントリーすること。ダウ理論のルールに忠実に従い、押し安値を割ったら撤退(損切り)するのが鉄則です。

注意点:レンジ相場の罠

高値も安値も明確に切り上がらず、切り下がらない状態がレンジ(持ち合い)相場です。ダウ理論ではトレンドが発生していない状態であり、エントリーには適しません。

レンジ相場で無理にトレンドを見つけようとすると、ダマシに遭いやすくなります。「わからないときはエントリーしない」という判断も、ダウ理論に基づく立派な戦略です。

ダウ理論ナビで全銘柄を自動チェック

トレンド判定・押し安値・戻り高値・転換シグナルを東証約3,693銘柄すべてに対して毎日自動で実行しています。

→ 今日のトレンド転換銘柄を見る
運営者
この記事を書いた人
ダウ理論ナビ運営者
元小学校教員(約20年)→ SE → テクニカル分析ツール開発者。ライブドアショックでの退場経験から「根拠のあるトレード」の重要性を痛感し、ダウ理論ナビを開発。詳しいプロフィール →
📚
ステップバイステップで学ぶなら
テクニカル分析ガイド Lesson 02: トレンドの見極め方 →

検証ノート — 開発者による実績開示

ダウ理論ナビの「チャンス局面」判定について、実際の数値を開示します。2026年3月時点のデータでは、チャンス局面と判定された銘柄が翌日に上昇した割合は約33%、1週間後の平均リターンは-4.01%でした。

テクニカル分析は確率的なツールであり、100%の的中は原理的に不可能です。ダウ理論の判定が機能しにくい局面(急落相場・出来高枯渇・仕手株)も存在します。当サイトでは成功データだけでなく失敗データも含め、誠実に開示しています。

→ 判定精度の詳細データと構造的な限界について

参照文献・データソース

データソース

参考文献

※当サイトはテクニカル指標の機械的な算出結果を表示するツールであり、投資助言サービスではありません。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、掲載情報は参考情報としてご利用ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。金融商品の取引には元本割れのリスクがあります。
テクニカル分析を体系的に学ぶなら:テクニカル分析ガイド(全12レッスン・無料)で、ダウ理論からフィボナッチ、エリオット波動まで順番に学べます。
📚 基礎理論シリーズ
🔬 あなたの銘柄を30秒で診断
銘柄名を入れるだけ。銘柄固有のレアシグナル状態を表示
📊 ランキングを見る
押し目チャンス・新トレンド候補・底打ち候補を毎日更新

よくある質問

ダウ理論で本当に勝てますか?
ダウ理論は 130 年以上の歴史を持つ「トレンドの方向性を読む」 ための古典的フレームワークです。単独で勝てるわけではなく、フィボナッチ・エリオット波動・MA 等と組み合わせ、過去データで検証された銘柄固有のパターン(レアシグナル)を見つけることが重要です。ダウ理論ナビでは過去最大 18 年データで 84 法則の任意 2 法則ペアを検証し、勝率 70% 以上・独立 5 件以上発動・平均超過リターン +30% 以上の条件を満たすパターンを「レアシグナル」 として自動抽出しています。
ダウ理論ナビは何が他のサイトと違いますか?
一般的なテクニカル分析サイトは RSI / 移動平均 / ボリンジャーバンド等の汎用指標で銘柄を評価しますが、ダウ理論ナビは「銘柄固有のシグナル」 を重視します。同じ「RSI 30 以下」 でも、銘柄 A では反発しやすく、銘柄 B では反発しにくい、という個別の癖を 84 法則の組み合わせで把握。過去 18 年データで「この銘柄ではこの法則ペアが特に効く」 という個別最適を機械的に算出します。
無料で使えますか?
はい、すべての機能を無料でお使いいただけます。東証 3,693 銘柄のダウ理論判定・押し安値・戻り高値・フィボナッチ水準・銘柄固有のレアシグナル状態・本日値動きランキング・セクター別分析等、すべて無料公開しています。運営費用は広告収入で賄っています。
データの更新頻度は?
東京証券取引所の公式データを JQuants API(JPX 総研提供)経由で取得し、毎営業日 夕方(16 時台)に全銘柄を自動更新しています。レアシグナル状態・ステータス分布・ランキング・セクター分析、すべて翌日には最新データに反映されます。
にほんブログ村 株ブログへ にほんブログ村 株式投資情報へ にほんブログ村 株 スイングへ
🐣会話形式で学ぶ