LESSON 05

エリオット波動とは?5波動・3波動をやさしく解説

約9分で読めます ダウ理論ナビ編集部

エリオット波動理論とは?

エリオット波動理論は、1930年代にラルフ・ネルソン・エリオットが発見した相場理論です。株価は「5つの推進波」と「3つの修正波」の合計8つの波で1つのサイクルを形成するというのが基本的な考え方です。

ダウ理論が「トレンドの方向」を教えてくれるのに対し、エリオット波動は「今、トレンドのどの段階にいるか」を教えてくれます。これにより、「まだ上がるのか、もう終わりが近いのか」の判断がしやすくなります。

エリオット波動はダウ理論を発展させた理論です。ダウ理論の「主要トレンドは3段階からなる」という法則を、より細かく体系化したものと考えてください。

5+3の波動パターンを図解

エリオット波動の基本パターンを見てみましょう。上昇トレンドでは5つの波で上昇し、3つの波で調整(下落)します。

エリオット波動 ─ 5推進波 + 3修正波 推進波(5波) 修正波(3波) 0 1 2 3 4 5 A B C 第3波が最長 第1波の安値を 割らない

推進波(第1波〜第5波)

推進波はトレンド方向に進む波です。上昇トレンドなら上昇方向に5つの波を形成します。

特徴トレーダーの行動
第1波トレンドの始まり。まだ半信半疑一部の賢い投資家が仕込む
第2波第1波の調整。深い押しになることが多い「やっぱり下がるか」と売る人がいる
第3波最も長く力強い波。出来高も急増多くの投資家が参加。最大のチャンス
第4波第3波の調整。浅い押しが多い一部が利益確定するが、まだ強い
第5波最後の上昇。勢いが弱まることも初心者が飛びつく。注意が必要

修正波(A波・B波・C波)

5つの推進波が完了した後、トレンドとは逆方向に3つの修正波が発生します。A波で下落、B波で少し戻し、C波で再び大きく下落するのが基本形です。

第3波が最大のチャンス! エリオット波動の中で最も利益が取りやすいのは第3波です。第2波の押しが終わったところで買えれば、最も大きな上昇の波に乗れます。

エリオット波動の3つのルール

エリオット波動には絶対に破ってはいけない3つのルールがあります。

ルール1: 第2波は第1波の起点を下回らない

第2波がどんなに深い調整になっても、第1波のスタート地点(起点)より下に行くことはありません。もし下回ったら、そもそも第1波のカウントが間違っています。

ルール2: 第3波は最短にならない

推進波の中で第3波は最短にならないという鉄則があります。多くの場合、第3波が最も長い波になります。

ルール3: 第4波は第1波の高値に重ならない

第4波の安値は、第1波の高値を下回ることはありません。重なったら波動カウントを見直しましょう。

エリオット波動の波動カウントは、リアルタイムでは難しいことがあります。「完璧に数えること」に固執せず、大まかな位置感(今は上昇の中盤か?終盤か?)を掴むために使いましょう。

実践での使い方

エリオット波動を実践で使う際の手順は以下の通りです。

1. 大きな流れでトレンドの方向を確認(ダウ理論を使用)
2. 現在の波動の位置を推測(第何波にいそうか?)
3. 第2波や第4波の押し目でフィボナッチ水準を参考にエントリー
4. 第5波の終了サインが出たら利益確定を検討

エリオット波動とフィボナッチは相性抜群。第2波はフィボナッチの50%〜61.8%まで押すことが多く、第4波は38.2%程度の浅い押しが典型的です。

まとめ

Lesson 05 のポイント
・エリオット波動は5推進波+3修正波の8波でワンサイクル
・第3波が最も長く、最大の利益チャンス
・3つの絶対ルールを覚えて波動をカウント
・フィボナッチと組み合わせると効果的
・次のレッスンでは、移動平均線の使い方を学びます
もっと詳しく: エリオット波動の完全解説記事を読む →

理解度チェック

Q1. エリオット波動の基本パターンは何波+何波?

5推進波+3修正波=8波 ─ 上昇方向に5つの波(1-2-3-4-5)、修正方向に3つの波(A-B-C)で1サイクルを形成します。

Q2. 推進波の中で最も長くなりやすい波は?

第3波 ─ 第3波は「最短にならない」というルールがあり、多くの場合5つの推進波の中で最も長くなります。最も利益が取りやすい波です。

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目次

エリオット波動理論とは? 5+3の波動パターンを図解 エリオット波動の3つのルール 実践での使い方 まとめ