5 波動 + 3 修正波 ─ 相場の根本リズム|エリオット波動の基本構造を初心者向けに解説

WAVE THEORY
🌊

相場には 「リズム」 があります。それは適当な動きではなく、 8 つの波 で表現される群衆心理の繰り返しです。

ラルフ・エリオットが 90 年前 に発見した波動理論。推進 5 波 + 修正 3 波。各波には 独自の性格 があり、 それを覚えることで「今相場のどこにいるか」 が見えるようになります。

推進波
5
トレンド方向の主流
修正波
3
逆方向の調整
最強の波
第3波
通常 1.618 倍以上に伸びる
3 原則違反
NG
違反したら数え直し
推進 5 波 + 修正 3 波 ─ 各波の性格と狙い目
1 始まり・気づきにくい 2 深い調整 (50-78.6%) 「やっぱり下がる」 と諦めムード 3 ★ 最も伸びる波 通常 1 波の 1.618 倍以上 4 浅い調整 (~38.2%) 第 1 波の高値を割らない 5 最後の押し上げ・失速気味 A 下げ始め・5 波後の反落 B ⚠ 戻り高値・最大の罠 C 本格下落・1 波と同等 推進 5 波(主流) 修正 3 波(調整) ★ 第3波が最強
🎯
初心者が狙うべきは第 3 波 ─ 「気づいた時には終わっている」 を防ぐ

第 1 波は気づきにくく、 第 2 波で諦め、 第 3 波の急騰を 外野で見ているだけ になりがち。本記事では「第 1 波の高値超え」 = 第 3 波突入のサイン、 という具体的なエントリー判定を解説します。最強の波を外さないために。

この記事でわかること

エリオット波動理論とは、市場が5つの推進波と3つの修正波、合計8波で1サイクルを構成するという波動理論である。「今が何波目か」を把握することで、今後の値動きの方向と到達水準を推定できる。ダウ理論ナビでは週足・月足の2時間軸で推進5波の構造を自動判定し、3つの絶対ルールで有効性を検証している(日足はノイズが多いため非表示)。

エリオット波動とは?

エリオット波動理論とは、株価の動きは一定のリズムで繰り返される「波」のパターンに従うという理論です。1930年代にラルフ・ネルソン・エリオットが発見しました。

エリオット波動理論は1938年に発表されました。推進波は5つの波(第1波〜第5波)で構成され、修正波は3つの波(A波・B波・C波)で構成されます。一般的に第3波が最も大きく、第1波の1.618倍〜2.618倍の値幅になることが多いとされています。また、第2波は第1波の38.2%〜61.8%、第4波は第3波の23.6%〜38.2%の調整が目安です。

基本形は「推進5波+修正3波」の合計8波で1サイクル。上昇局面では5つの波(1→2→3→4→5)で上がり、その後3つの波(A→B→C)で調整が入ります。

エリオット波動の基本形:推進5波+修正3波 (1) (2) (3) (4) (5) (A) (B) (C) 推進5波 修正3波

図1:エリオット波動の基本形 — 推進5波(赤)+ 修正3波(青)

エリオット波動の実践では、以下の数値が目安になります。第1波の上昇幅を100%とした場合、第3波は161.8%〜261.8%、第5波は61.8%〜100%が典型的です。修正波では、A波が推進波全体の38.2%〜50%、C波はA波と同等かその161.8%になるケースが多く観測されています。東証の日足データでは、推進5波が完了するまでに平均3〜6ヶ月、修正3波は1〜3ヶ月を要する傾向があります。

推進波の3原則

エリオット波動で最も重要なのが、推進波が守るべき3つの原則です。これに違反したら、波動のカウントをやり直す必要があります。

原則① 3波は1波・3波・5波の中で最も短くならない
3波は通常最も長く伸びる波で、最も利益が出やすい局面です。
原則② 2波が1波の始点を下回ることはない
もし2波が1波の起点を割ったら、それは推進波ではありません。
原則③ 4波が1波の高値を超えることはない
4波の調整が1波の高値水準まで戻ったら、波動カウントの見直しが必要です。
推進波の3原則 原則① 3波は最も短くならない 1波 3波 5波 最長 原則② 2波は1波始点を下回らない 1波始点 2波はここまで (始点より上) 原則③ 4波は1波高値を超えない 1波高値 4波はここまで (1波高値より下)

図2:推進波の3原則 — 1つでも破ったらカウントやり直し

フラクタル構造 — 大きい波の中に小さい波がある

エリオット波動の重要な特徴がフラクタル構造です。大きなトレンドの1波を拡大すると、その中にも5波+3波の構造が見えます。月足の1波の中に週足の5波があり、その中にさらに日足の5波がある——という入れ子構造になっています。

実践的な意味:月足で3波(最も伸びる波)が進行中なら、その中の日足レベルの押し目が最高のエントリーチャンスです。ダウ理論の「上位トレンドに逆らわない」と完全に一致する考え方です。

推進波の2タイプ:インパルスとダイアゴナル

推進波にはインパルス(通常のパターン)とダイアゴナル(例外パターン)の2種類があります。

タイプ特徴出現場所
インパルス3原則をすべて満たす標準的な5波動1波・3波・5波のいずれか
ダイアゴナル3原則を満たさなくても5波動カウント可主に1波・5波に出現

修正波の5つのパターン

推進波の後に来る修正波(A-B-C)には、5つの基本パターンがあります。

パターン特徴
ジグザグA波が5波動、B波が3波動、C波が5波動。鋭い修正
フラットA波が3波動、B波が3波動、C波が5波動。横ばいの修正
トライアングルA-B-C-D-Eの5波で構成。収束する三角形
ダイアゴナル推進波と同じ形だが修正波として出現
複合型上記パターンの組み合わせ

修正波は基本的に定義があいまいです。推進波と同じ考え方でよいですが、基本波形は3波動で一つと覚えておくのが実践的です。

ダウ理論×エリオット波動の組み合わせ

ダウ理論とエリオット波動は相互に補完し合います。

ダウ理論の概念エリオット波動での対応
上昇トレンド推進5波が進行中
先行期1波(一部投資家が先行して買う)
追随期3波(最も利益が出る波)
利食期5波(先行投資家が利確)
トレンド転換修正波A-B-Cの開始
実践ポイント:ダウ理論で上昇トレンドを確認し、エリオット波動で「今何波目にいるのか」を把握する。3波の途中なら積極的にエントリー、5波なら利益確定を意識する。これが両理論を組み合わせた実践法です。

ダウ理論ナビでトレンドを自動分析

ダウ理論に基づくトレンド判定とフィボナッチ分析を、東証約3,693銘柄すべてに対して毎日自動実行しています。

→ 今日の押し目チャンス銘柄を見る
運営者
この記事を書いた人
ダウ理論ナビ運営者
元小学校教員(約20年)→ SE → テクニカル分析ツール開発者。ライブドアショックでの退場経験から「根拠のあるトレード」の重要性を痛感し、ダウ理論ナビを開発。詳しいプロフィール →
📚
ステップバイステップで学ぶなら
テクニカル分析ガイド Lesson 05: エリオット波動入門 →

検証ノート — エリオット波動の注意点

エリオット波動のカウントには主観的な判断が伴います。ダウ理論ナビではスイングポイントの確定事実と3つの絶対ルールに基づいて機械的にカウントを自動化していますが、プロのアナリスト間でもカウントが分かれることがある指標です。独自の閾値や主観的な判断基準は使用していません。

特に「今が第何波か」の判定は、後から見れば明確でもリアルタイムでは不確実性があります。エリオット波動は他の指標(ダウ理論・フィボナッチ)と併用して初めて有効性が高まります。

→ 判定精度の詳細データ

参照文献・データソース

データソース

参考文献

※当サイトはテクニカル指標の機械的な算出結果を表示するツールであり、投資助言サービスではありません。特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、掲載情報は参考情報としてご利用ください。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。金融商品の取引には元本割れのリスクがあります。
テクニカル分析を体系的に学ぶなら:テクニカル分析ガイド(全12レッスン・無料)で、ダウ理論からフィボナッチ、エリオット波動まで順番に学べます。
📚 基礎理論シリーズ
🔬 あなたの銘柄を30秒で診断
銘柄名を入れるだけ。勝率・撤退ライン・反発確率を表示
📊 ランキングを見る
押し目チャンス・新トレンド候補・底打ち候補を毎日更新
にほんブログ村 株ブログへ にほんブログ村 株式投資情報へ にほんブログ村 株 スイングへ
🐣会話形式で学ぶ