LESSON 11

セクターローテーションとは?業種別トレンドで銘柄を選ぶ

📖 約8分で読了 ✍️ ダウ理論ナビ編集部

セクターローテーションとは

セクターローテーションとは、景気サイクルの局面ごとに、資金が異なる業種(セクター)へ移動する現象です。景気回復期にはハイテク株に資金が集まり、景気後退期にはディフェンシブ銘柄が買われる、という流れのことです。

ダウ理論第4法則との関連: ダウ理論の「平均は相互に確認されなければならない」は、もともと工業株と鉄道株の両方が同方向に動くことでトレンドを確認する考え方です。セクターローテーションはこの法則を現代に拡張した概念です。

景気サイクルの4つの局面

Phase 1 景気回復 ハイテク 金融 素材 Phase 2 景気拡大 資本財 エネルギー 不動産 Phase 3 景気減速 生活必需品 ヘルスケア 公益事業 Phase 4 景気後退 通信 公益事業 現金ポジション 景気サイクル 資金は時計回りに移動

局面別の有望セクター

景気局面 特徴 有望セクター キーワード
回復期 金利低下・金融緩和 ハイテク、金融、素材 先行投資
拡大期 企業業績改善・雇用増 資本財、エネルギー、不動産 設備投資
減速期 金利上昇・インフレ 生活必需品、ヘルスケア ディフェンシブ
後退期 景気縮小・リスクオフ 通信、公益事業、現金 安全資産

ダウ理論第4法則とセクター分析

ダウ理論の第4法則「平均は相互に確認されなければならない」は、複数の市場指標が同じ方向を示して初めてトレンドが確認できるという考え方です。

現代に置き換えると、日経平均だけでなくTOPIXやマザーズ指数、さらには業種別指数もチェックすることで、相場全体の健全性を判断できます。

実践: セクターの相対力で判断する

個別銘柄を選ぶ前に、まず「今どのセクターが強いか」を把握しましょう。具体的には:

ステップ1: 東証33業種の業種別指数を確認
ステップ2: 直近1ヶ月で上昇率の高い業種を3〜5個ピックアップ
ステップ3: その業種の中から、ダウ理論で上昇トレンドが確認できる個別銘柄を選定

ポイント: 「強いセクターの中の強い銘柄」を選ぶのが鉄則です。弱いセクターの中でいくら良い銘柄を見つけても、セクター全体の逆風で上がりにくくなります。

日本市場のセクター分類

東京証券取引所では33業種に分類されていますが、投資判断に使いやすいよう大きく4グループに整理できます。

グループ 代表的な業種 景気感応度
景気敏感 鉄鋼、海運、化学、機械 非常に高い
内需 小売、食品、建設、不動産 中程度
ディフェンシブ 電力・ガス、医薬品、通信 低い
グロース IT、半導体、精密機器 金利感応度が高い
注意: セクターローテーションは「傾向」であり、必ずしもこの順番通りに動くわけではありません。政策変更や地政学リスクで大きく変わることもあるため、常にチャートで確認しましょう。

理解度チェック

景気回復期に有望とされるセクターはどれですか?
A. ハイテク、金融、素材
景気回復の初期段階では、金融緩和の恩恵を受けるハイテク株や金融株、景気回復を先取りする素材株に資金が集まりやすくなります。
ダウ理論第4法則「平均は相互に確認されなければならない」を現代に当てはめるとどういう意味ですか?
A. 複数の市場指標や業種別指数が同じ方向を示して初めてトレンドが確認できるということ
日経平均だけでなく、TOPIXや業種別指数もチェックし、相場全体の方向性に一貫性があるかを確認することが重要です。
この内容をさらに深掘り → 本編記事を読む

ダウ理論ナビで実践しよう

業種別のトレンド分析で、今どのセクターが強いかが一目瞭然。セクターローテーションを活用した銘柄選定に。

ダウ理論ナビを見る