株スクリーニングのやり方|無料ツールとおすすめ条件設定【2026年版】
「3,693 銘柄から自分のルールに合う株を、 どのツールで・どんな条件で絞り込めばいい?」
本記事では、SBI / 楽天 / みんかぶ / ダウ理論ナビ の 4 ツール比較マトリクス +押し目買い向け 5 条件 +結果の見方 3 ステップを完全ガイド。 無料ですぐ実践できます。
東証には約 3,693 銘柄が上場しています。 その中から自分に合った銘柄を見つけるのがスクリーニング(銘柄選別)です。 本記事では、無料で使えるスクリーニングツールの比較と、押し目買いに特化した条件設定 5 選を解説します。
この記事でわかること
- 株スクリーニングの基本と必要性
- 無料で使えるスクリーニングツールの比較
- 押し目買い向けのスクリーニング条件5選
- スクリーニング結果の正しい見方
株スクリーニングとは?なぜ必要か
スクリーニングとは、特定の条件を設定して銘柄を絞り込む作業のことです。英語のscreen(ふるいにかける)が語源で、日本語では「銘柄選別」とも呼ばれます。
東証約3,693銘柄を1つずつチャートで確認するのは現実的ではありません。スクリーニングを使えば、自分の投資スタイルに合った銘柄を効率的に見つけることができます。
特に押し目買いを狙う場合、以下の条件を満たす銘柄を探す必要があります:
- 上昇トレンドが継続している
- 一時的に調整(押し目)を形成している
- 適切な水準まで下がっている
この3つを同時に満たす銘柄を、手作業で探すのは膨大な時間がかかります。スクリーニングはその作業を自動化する手段です。
無料で使えるスクリーニングツール比較
図1:主要 4 ツールの機能対応マトリクス。 高度なテクニカル(Fib /ダウ判定 /エリオット)はダウ理論ナビが優位、 ファンダ系は株探 / みんかぶ /マネックスが優位
1 ツールで全部はカバーできません。 ファンダで広く候補を選ぶ → テクニカルで絞る、 という2 段階の使い分けが最も効率的です。 ダウナビは「テクニカル絞り込みの最終工程」 として使うのが向いています。
証券会社のスクリーニング(SBI・楽天・マネックス)
主要ネット証券は口座開設者向けに無料のスクリーニングツールを提供しています。
| 証券会社 | 特徴 | テクニカル条件 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 条件数が豊富。ファンダメンタルも充実 | 移動平均線・RSI・MACD等 |
| 楽天証券(iSPEED) | スマホアプリで手軽に操作可能 | 移動平均線・ボリンジャーバンド等 |
| マネックス証券 | 銘柄スカウターが高機能 | テクニカル指標+業績スクリーニング |
証券会社のツールは汎用的で使いやすい反面、ダウ理論のトレンド判定やフィボナッチ水準といった高度なテクニカル条件は設定できないことが多いです。
株探・みんかぶ
株探(かぶたん)は決算速報やテーマ別銘柄に強く、業績面でのスクリーニングに適しています。みんかぶはアナリスト予想や目標株価でのスクリーニングが可能です。
いずれも無料で使える範囲が広く、ファンダメンタル面での絞り込みに重宝します。ただし、テクニカル分析に特化したスクリーニングには限界があります。
ダウ理論ナビ(テクニカル分析特化)
ダウ理論ナビは、東証約3,693銘柄のダウ理論ステータス(上昇トレンド・下降トレンド・レンジ)を毎日自動判定しています。さらに、フィボナッチリトレースメントの水準やエリオット波動の位置も分析しています。
「上昇トレンド中でフィボナッチ50%まで調整した銘柄」といった、押し目買いに直結する条件でスクリーニングできるのが特徴です。
押し目買い向けスクリーニング条件5選
押し目買い銘柄を効率的に見つけるための5つの条件設定を紹介します。
条件1: 上昇トレンド(ダウ理論ステータス)
最も重要な条件です。ダウ理論で上昇トレンドと判定されている銘柄のみを対象にします。具体的には、高値と安値が切り上がっており、押し安値を割り込んでいない状態です。
下降トレンドやレンジの銘柄で押し目買いを狙うのは、トレンドに逆らう行為であり、成功率が大幅に下がります。
条件2: フィボナッチ50%以下まで調整
上昇波に対する調整がフィボナッチの38.2%〜61.8%の範囲に入っている銘柄を選びます。38.2%未満の浅い調整は「まだ下がる余地がある」、61.8%を超えた深い調整は「トレンド崩壊のリスクがある」ため、50%前後が最もバランスの良いエントリーポイントです。
条件3: 25日移動平均線の上向き
25日移動平均線が上向きであることを確認します。移動平均線の傾きは中期トレンドの方向性を示しており、上向きであれば調整後に再上昇する確率が高まります。
条件4: 出来高が平均以上
調整中に出来高が極端に減少している銘柄は、市場の関心が薄れている可能性があります。20日平均出来高以上の銘柄を選ぶことで、流動性リスクを避けられます。
条件5: RSIが30〜50の範囲
RSI(相対力指数)が30〜50の範囲にある銘柄は、「売られすぎに近いが、まだ上昇余地がある」状態です。RSIが30以下は売られすぎで反発の可能性がありますが、下降トレンドの途中である可能性も高いため注意が必要です。
スクリーニング結果の見方と注意点
スクリーニングで候補銘柄を絞り込んだ後は、以下の手順で最終判断を行います。
図2:スクリーニング後の 3 ステップ精査フロー。 機械で絞った候補を人の目で最終判断する
ステップ1: チャートを目視確認する
スクリーニング条件を満たしていても、チャートの形が不自然な銘柄(急騰後の調整、薄商い銘柄など)は除外します。
ステップ2: 業績・材料を確認する
テクニカルだけでなく、決算発表の予定や重大なニュースがないかを確認します。決算直前の銘柄はボラティリティが高くなるため、初心者は避けた方が無難です。
ステップ3: リスクリワード比を計算する
エントリー価格・損切りライン・利確目標を設定し、リスクリワード比が1:2以上になるかを確認します。
条件を満たす銘柄が 50 件出てきても、 すべてに資金を分散すると 1 銘柄あたりの建玉が小さすぎて、 当たっても利益が薄く、 管理工数だけ膨れ上がります。 最終的には10〜20 銘柄に絞るのが現実的な上限です。
まとめ:スクリーニングは「探す」から「選ぶ」へ
スクリーニングの本質は、3,693銘柄の中から「自分の投資ルールに合った銘柄を効率的に見つける」ことです。
| ステップ | 作業内容 | 使うツール |
|---|---|---|
| 1. 絞り込み | テクニカル条件でスクリーニング | ダウ理論ナビ / 証券会社ツール |
| 2. 精査 | チャート目視 + 業績確認 | 株探 / チャートツール |
| 3. 判断 | リスクリワード計算 → エントリー | 自分の投資ルール |
「なんとなく話題の銘柄を買う」のではなく、「条件に合った銘柄を選ぶ」へ。スクリーニングを日常に取り入れることで、投資の質は確実に上がります。
検証ノート — 開発者による実績開示
ダウ理論ナビの「チャンス局面」判定について、実際の数値を開示します。2026年3月時点のデータでは、チャンス局面と判定された銘柄が翌日に上昇した割合は約33%、1週間後の平均リターンは-4.01%でした。
テクニカル分析は確率的なツールであり、100%の的中は原理的に不可能です。ダウ理論の判定が機能しにくい局面(急落相場・出来高枯渇・仕手株)も存在します。当サイトでは成功データだけでなく失敗データも含め、誠実に開示しています。
参照文献・データソース
データソース
- 株価データ: J-Quants API(JPX総研・東京証券取引所公式)
- 銘柄情報: 東京証券取引所 上場銘柄一覧(プライム・スタンダード・グロース市場)
参考文献
- Charles H. Dow, "Wall Street Journal" 社説群(1900-1902年)— ダウ理論の原典
- William P. Hamilton, "The Stock Market Barometer"(1922年)— ダウ理論の体系化
- Robert Rhea, "The Dow Theory"(1932年)— ダウ理論6つの法則の定式化
- Leonardo Fibonacci, "Liber Abaci"(1202年)— フィボナッチ数列の原典
- Robert Fischer, "Fibonacci Applications and Strategies for Traders"(1993年)— フィボナッチのトレード応用