RSI-ダウ乖離ランキングとは?矛盾の中に隠れた押し目を発見
RSI-ダウ乖離ランキングとは、ダウ理論では上昇トレンド中なのにRSIが売られすぎ(30以下)を示している「矛盾」状態の銘柄を表示するランキングである。この矛盾の中に絶好の押し目が隠れていることが多い。
1. RSI-ダウ乖離とは
RSI-ダウ乖離とは、ダウ理論のトレンド判定とRSI(相対力指数)の示す状態が矛盾している状況を指す。
通常、上昇トレンド中の銘柄はRSIも50以上の「買われている」ゾーンにいる。しかし、上昇トレンドが維持されているにもかかわらず、RSIが30以下(売られすぎ)まで低下しているケースがある。これがRSI-ダウ乖離だ。
この矛盾が意味するのは、「トレンドは崩壊していないが、短期的に売りが集中した」という状態である。上昇トレンドの生命線(押し安値)を割っていない以上、この売りは一時的なものである可能性が高い。つまり、RSI-ダウ乖離は「上昇トレンド中の一時的な売られすぎ」=絶好の押し目候補を示している。
2. なぜ矛盾が起きるのか
RSI-ダウ乖離が起きる主な原因は以下の3つだ。
原因1: 市場全体の急落 — 日経平均が大幅下落した日は、個別銘柄もつられて下落する。トレンドが強い銘柄でもRSIが一時的に30以下まで低下するが、押し安値は割っていないため上昇トレンドは維持される。
原因2: セクターローテーション — 市場の資金が別のセクターに移動すると、それまで好調だったセクターの銘柄が一時的に売られる。これもトレンド自体は崩壊していないが、RSIが低下する原因になる。
原因3: 短期的な利益確定売り — 上昇が続いた後、短期トレーダーの利益確定売りが集中すると、数日間の急落でRSIが急低下する。しかし中長期のトレンドは維持されている。
3. 逆パターン(崩壊×買われすぎ)の意味
RSI-ダウ乖離には逆パターンも存在する。ダウ理論で下降トレンド中なのにRSIが70以上(買われすぎ)という矛盾だ。
この状態は「下降トレンド中の一時的なリバウンド」であり、売りの好機になる可能性がある。下降トレンドが確定しているのに短期的に買われすぎている状態は、リバウンドが終わると再び下落に転じるリスクが高い。
RSI-ダウ乖離ランキングでは、上昇トレンド×売られすぎの「買い候補」と、下降トレンド×買われすぎの「売り候補」の両方を確認できる。
4. まとめ
RSI-ダウ乖離ランキングは、ダウ理論とRSIの矛盾を逆手に取って押し目買いの候補を発見するランキングである。上昇トレンド中にRSIが30以下まで低下した銘柄は、短期的な売られすぎからの反発が期待できる。ただし、押し安値の維持が大前提であり、押し安値を割った銘柄は候補から外す必要がある。逆パターン(崩壊×買われすぎ)も合わせてチェックすることで、売買の両面から活用できる。
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参照文献・データソース
データソース
- 株価データ: J-Quants API(JPX総研・東京証券取引所公式)
- 銘柄情報: 東京証券取引所 上場銘柄一覧(プライム・スタンダード・グロース市場 約3,693銘柄)
- 更新頻度: 毎営業日16時頃に全銘柄を自動更新
参考文献
- Charles H. Dow — ダウ理論(Wall Street Journal, 1900年代)
- William P. Hamilton — 「The Stock Market Barometer」(1922)
- Ralph N. Elliott — エリオット波動理論(1938)
- Leonardo Fibonacci — フィボナッチ数列(1202)
- John Bollinger — ボリンジャーバンド(1980年代)
- J. Welles Wilder Jr. — RSI・ADX(「New Concepts in Technical Trading Systems」1978)
- Gerald Appel — MACD(1970年代)